いのち、くらし、尊厳を守り支える看護2017

平成29年度愛知県看護協会三職能合同集会開催
平成30年2月14日、愛知県産業労働センター(ウインクあいち)にて、平成29年度愛知県看護協会三職能合同集会を開催しました。これは、愛知県看護協会の会員の皆さまへ、保健師、看護師、助産師の職能委員が、合同で活動を報告するための企画として毎年開催されているものです。
今年は、総計533名の看護職が集い、地域包括ケアをキーワードに、看護の将来ビジョンでもある「いのち、くらし、尊厳をまもり支える看護」をテーマに、さまざまな交流会を行いました。
各職能とも、病院を含めた地域の中の看護職の役割を再認識する内容で、医学的視点だけではなく<生活を支える>という視点と、<人間としての尊厳を守ることの大切さ>を再確認する機会となりました。
保健師職能集会/テーマ「住民と共にとりくむ認知症予防」
講 演 | あたまの元気まる測定(軽度認知障がいチェックリスト)による健康づくりの取り組み |
講 師 | 尾張旭市健康課主査 南埜 美保氏 |
地域の高齢者が増加する中、認知症予防の重点を認知症の前段階に置き、本人・支援者がその情報を共有するという興味深い取り組みが発表されました。保健師活動の実際の様子を、結果として見せやすい取り組みでした。
講 演 | 認知症を防ぎ、栄養と運動をサポートする大府市のフレイル対策 |
講 師 | 大府市健康推進課主査 島田 真希氏 |
大府市は、国立長寿医療センターの研究事業のフィールドになり、新たな取り組みを発信することも多い自治体です。研究事業で使用した、『コグニバイク』という運動機器を活用した認知症予防事業を紹介しました。


助産師職能集会/テーマ「健やかに生まれ育つことへの支援」
講 演 | アドバンス助産師の活用 |
講 師 | 日本赤十字社医療センター 看護副部長 井本 寛子氏 |
アドバンス助産師の活用は、現在、医療構想計画に明記されています。子どもと子育て世代を対象にした地域包括ケアにおいて具体的な活動報告があり、助産師の役割を明確にできました。また、5年ごとに『CLoCMiP(クロックミップ)レベルⅢ認証制度』の更新要件が大きく変わるため、疑問や不安を抱いている助産師も多くいましたが、Q&A形式で詳細な説明があり、活発な意見交換ができました。


看護師職能Ⅰ集会/シンポジウム「地域とつながり、患者を支える」
座長 国家公務員共済組合連合会東海病院 松田 日登美氏
テーマ1 | 地域とつながり、患者を支える~がん看護の立場から~ |
パネリスト | 愛知県がんセンター中央病院 がん看護専門看護師 岩井 美世子氏 |
テーマ2 | 地域とつながり、患者を支える~認知症看護の立場から~ |
パネリスト | 独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院 認知症看護認定看護師 辻野 美帆氏 |
テーマ3 | 小児患児の退院支援くらしを支える |
パネリスト | あいち小児保健医療総合センター 在宅支援室看護師 上原 美絵氏 |
病院看護職がどのように地域の患者や地域と関わり、患者を支援していくのか、がん看護・認知症看護・小児看護の各領域で活躍する方々より各病院の状況や取組み及び課題について事例も含め報告がありました。
看護師職能Ⅱ集会/テーマ「住み慣れた場所で望む暮らしに看護師が寄り添います」
事例報告1 | 病院看護師の立場から |
発表者 | 名古屋市立大学病院 看護師 毛利 悠美氏 |
事例報告2 | 訪問看護の立場から |
発表者 | JA愛知厚生連 稲沢厚生病院 訪問看護ステーションそぶえ 訪問看護認定看護師 岩野 ミカ氏 |
病院と在宅領域の看護師より、退院支援・意思決定支援を行った事例を報告しました。発表後の質疑では病院内や地域(多職種)との連携方法や、意思決定支援について積極的な質疑があり、いずれの領域も関心の高い内容であったことがわかりました。


講演会
講演1「愛知県看護協会の動き~会館整備の検討について~」
講 師 | 愛知県看護協会 副会長 眞野 惠子氏 |
愛知県看護研修会館は施設の老朽化と事業拡大に伴うスペース不足が課題となっています。愛知県看護協会では、会館整備について検討を開始し、会員施設代表者にアンケート調査を実施しました。その結果、新会館の必要性を求める声が55%、5~10年以内の建設時期が妥当だと考える声が45%でした。今後、建て替える場合の時期と方法、及び資金確保について検討してまいります。
講演2「高齢者のエンドオブライフを考える~在宅で最期を迎えるための課題~」
講 師 | NPO東濃成年後見センター 理事長 渡辺 哲雄氏 |
多死社会となった現在、在宅で最期を迎える体制作りが進んでいるなか、死に伴う苦痛が課題となっています。ユーモアを交えた講演の中で、「最期を看取られる側として考えたときどのような最期を望むのか」を考える機会となりました。


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