医療ビジネスというおとぎの国の話。
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昔々、あるおとぎの国(日本)の洋服屋さん(病院)のお話
この国では、これまで和装が中心で洋服(医療)は十分に行き渡っていませんでした。王様は、国民のため洋服をプレゼントすることにしました。ただ、洋服を作る職人(医師)の数が少なく、職人たちは自分の作りたい服(治療)を自由に作り、かかったコストに一定の利益を乗せて王様に請求しました。
国民は大喜び ! たとえ身体に合わずだぼだぼでも洋服がタダで貰えるから、腕に関係なく洋服屋には長蛇の列。作った分だけ売れて職人たちは大儲け。困ったのは王様です。お財布の中身はみるみる減っていき、空っぽになるのは目の前です。
それでも王様は国民に洋服を配りたい。そこに召使(厚生労働省)があらわれて、知恵を王様に授けました。まず、洋服屋の開業を許可制にすること、国民にも少しお金を負担してもらうこと。次に、職人が好きに作っていた洋服を、型紙(ICDコード)を作って既製品(DPC)に限定。少しお財布の減り方が少なくなったが、まだ減り続けています。
さらに智慧ものの召使(社会保障国民会議)が王様にアドバイス。『王様、洋服(救命・治癒)は大体行き渡りました。でも配った服が傷んできたので、これからは仕立て直し(QOL)を中心にしましょう』と。
王様はこの案を採用。機転の利くお店は、お針子(看護師)を大量に雇用、リフォーム中心(回復期・在宅医療)の店に切り替え長蛇の列。職人たちの反発で新しい服(急性期)を作ることにこだわり続けた洋服屋は閑古鳥。よほど腕のいい職人さん以外は職を失いました。
でも、王様のお財布の中身は持ちこたえ、国民みんなが洋服を着つづけることができました。めでたしめでたし。
画像提供:PIXTA
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NPO法人看護の広場の事務局長を努めています。看護職のみなさんがつながり、これからの超高齢化社会のキーパーソンとして活躍される一助ができればと思い努めていき...
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