2018/09/07

夜勤中に「仮眠」をとっていますか?

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病院勤務の看護職にとって、避けては通れないのが夜勤ですね。
皆さんは、夜勤中に仮眠をとっていますか。
「私は寝だめができるから、仮眠をとらなくても大丈夫」という人もいるかもしれません。でも、夜勤中に仮眠をとることで、疲労感をぐんと軽減できることがわかっています。

眠くてもミスが許されない、夜勤の現場。

人は、夜になると眠くなり、朝がくると自然と目が覚めて、活動を始めます。これは、私たちが生まれながらに持っている「サーカディアンリズム(24時間周期の身体リズム)」によるものです。
サーカディアンリズムの働きによって、誰でも夜間は体温が低下し、睡眠欲求が強まります。しかし、強い眠気に襲われても、医療ミスは決して許されないのが看護の現場。そのことが、看護職に大きなストレスを与えています。

夜勤明けに、充分に睡眠をとれないことも。

夜勤による疲労を回復するために、夜勤明けはしっかり睡眠をとりたいものですね。でも、充分に眠れないことも多々あります。たとえば、近所が騒がしかったり、宅配便の訪問があったり…。世の中は、昼間働く人を中心に回っているので、夜勤明けはなかなかぐっすり眠れません。
また、ママさんナースの場合、帰宅後、家事や子育てを優先して、自分の睡眠を後回しにすることも…。そうなると、知らない間に疲労が蓄積してしまう心配があります。

夜勤中の仮眠で、疲労が改善。

夜勤による疲労を回復するには、夜勤中に仮眠をとることが一番です。
複数の研究で、夜間に仮眠をとると、夜勤中の疲労が軽減されるとともに、夜勤後の日中睡眠時間が短くなることが明らかにされています。また、病院看護師を対象にした研究では、夜勤中にとる1時間の睡眠は、夜勤前にとる3時間の睡眠に匹敵することが判明。夜勤中の睡眠は、高い疲労抑制効果を持つことが示されているのです。

仮眠は、何時頃とるのが効果的?

仮眠をとる時間帯は、サーカディアンリズムに沿って考えると、深夜3時〜6時の間が効果的といえます。深夜3時〜6時の間は人の体温がもっとも下がり、作業能率も低下。眠りを必要とする時間帯なのです。この間に仮眠をとるようにすると、より良質な睡眠を得ることができます。

理想の仮眠時間は、2時間。

では、どれくらい眠るのがいいでしょう。
睡眠にはサイクルがあり、 [眠りに入るまでの時間 +深い眠りの時間+浅い眠りの時間]を1サイクルとして、繰り返します。個人差はありますが、この周期が約2時間なので、仮眠は2時間が理想的だといえそうです。
でも、勤務体制によっては、2時間も仮眠時間を確保できないところも多いでしょう。そんな場合は、短い睡眠時間でも効果が得られることが、さまざまな研究で明らかになっています。

忙しいときは、つい無理をして働いてしまいがち。でも、医療安全や身体の健康のために、忙しいときこそ仮眠を心がけたいですね。


参考文献:「夜勤中の仮眠のすすめ〜仮眠とうまくつきあうために」日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/nursing/shuroanzen/jikan/pdf/kamin.pdf

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