視点が変わると、見える世界も変わる〜米国でガッツポーズはNG!

高校野球は好きなんだけど…
はい。みんな、お元気? 野球のドラフト会議、日本シリーズが終わり、ようやく2018年の野球シーズンが終わったわね。え? 野球興味ない? でも、高校野球は好きでしょ? 遠く故郷を離れていても、春夏の高校野球には関心があるんじゃないの? でしょ。私も大好きなんだけど、前々から気になってることがあるのよ。私のまわりの人はね、「別に、いいんじゃないの」って言う人が多いのよ。それは何か。選手のガッツポーズってヤツよ。あ、これ和製英語ね。諸外国では通じないから。
殊勲の二塁打を放った選手があのポーズ
たとえばこんな場面を想像してみて。8回裏ツーアウトでランナー2塁3塁。得点は3-4で、いま攻撃中のチームが1点のビハインド。そして打者がレフトの頭上を越えるヒットを放つと、ランナーが一気にホームを駆け抜け4-3と逆転。打者も2塁へらくらくセーフ。さっきまで負けていたチームのスタンドは大興奮。地元でテレビ観戦の人たちも大喜び。想像に難くないわね。殊勲の打者は満面の笑顔で、右の拳を天に突き上げ、「やったぞ!」とばかりに、ガッツポーズ。そう、あれよ。私はあの行為が嫌いなの。
アメリカでは挑発行為と見なされる
「ええ? どうして?」って声が聞こえてきそうね。もし、あの行為をアメリカで行ったら、その選手は主審から厳重注意を受け、状況によっては退場処分になるかもよ。アメリカでは挑発行為、示威行為と見なされるの。相手チームを侮辱したと取られるわけ。絶対にやってはいけない行為なの。逆の場合を考えてみれば解るわ。一打逆転の危機に、マウンドのピッチャーが踏ん張り、好打者を空振り三振に仕留めてスリーアウト。その瞬間、拳を天に突き上げ、「イェイ!」と叫んだら、負けてるチームはどんな気がする? 「ああ、残念」というガッカリした気持ちより「このヤロー!」という怒りの感情のほうが強くなるでしょ?
似て非なる「ベースボール」と「野球」
個人的には、選手の示威行為に厳しいアメリカのほうが納得できるわ。もうひとつ例をあげるね。日本ではどんなに勝っていても一点でも多く取るのがあたりまえでしょ?「何が起こるか分からない」と考えるから。でも、アメリカでは大量得点で結果がほぼ決定しているような試合で盗塁なんかすると、すごいブーイングよ。あのイチロー選手もMLB最初の年、それを知らずに盗塁したことがあったの。ホームなのに軽いヤジを飛ばされていたわ。アメリカ人の感覚からすると、「こんな大量得点なのにオマエはまだ点を取るつもりか」という気持ちね。私はそこにアメリカ人の大らかさを感じるわ。同じルールでゲームをしていても、「ベースボール」と「野球」では受け止め方がずいぶん違うの。そんな視点で観戦していると結構面白いものよ。ふふ。じゃ、またね。
画像提供:PIXTA
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