2018/12/07

【地域を守る病院】報告:地域の看護師と考えたEOLケアのあり方

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人生の終末をどう迎えるか。そのとき看護師は何ができるのか。

緩和ケア病棟科長 高須真希 

救急看護の領域は、救急医療現場における病態に応じた迅速な救命技術から、危機的状況にある患者・家族への精神的な看護、災害時のケアなど様々です。この幅広い領域の知識や技術に熟達し、的確な判断に基づいた確実な救命技術の実践や指導を行う看護師が「救急看護認定看護師」です。

※「認定看護師」…日本看護協会の審査に合格し、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を有することを認められた者

地域の看護師みんなで考え、学ぶ大切さ。

当院では年間約9千台の救急車を受け入れ、約3万5千人の救急外来へ来院した患者さんの対応を行っています。来院する患者さんの症状は様々です。その中で病態の緊急度、重症度を基軸として、少ない情報から患者の状態を短時間に判断し、急激な状態変化に即応した看護援助を行っています。さらに、救急医療はチーム医療であり、医師や救急隊などと連携・協働が欠かせないため、共通認識を持つことが重要です。そのため、救急に関連する研修会に日頃から参加して、知識の向上に努めています。


当日の様子


ELNEC-Jの教育プログラムを活用

昨年度の救急車搬送は、8,891件。1日約25~30件の救急車を受け入れており、患者さんは時を選ばず搬送されてきます。そのため常に24時間365日の受け入れ体制を整えています。

講義や事例検討、ロールプレイの体験を通して

24時間365日の受け入れ体制は、「夜勤から日勤」「日勤から夜勤」への引継によって、患者さんの症状や治療経過・処置内容などが詳細に引き継がれ、より的確な医療についても話し合われます。

臨床でケアを提供するために、人の話を聞き、自分も話す

緊急処置の後、経過観察が必要な患者さんには状態の観察を行います。また、突然の発熱や痛み等、患者さんはもちろん家族の方も不安が強く、そのサポートも行います。

 

 


 

参加者の言葉

患者さんの回復が一番うれしいですが、救急外来で勤務する私は、入院後の患者さんの様子を把握することはなかなかできません。しかし、病院に再受診した時やご家族に「前に来た時、診てくれた看護師さんだね。あの時は処置してくれて助かりました。」などと声をかけていただくことがあります。救急外来では患者さんと関わる時間は短いですが、患者さんの言葉から、短い中でも看護を提供できていたのだと改めて知ることができます。そして、それが私の励みにもなります。


めざしていること

救急看護というと、「救命」「救急外来」のイメージが強いと思います。しかし、救命だけでなく、後遺症や社会復帰など患者さんの「その先の生活」を見据えた看護を提供し、入院する病棟へ繋げていきたいと思います。また救急患者は時や場所を選ばず発生するため、あらゆる場面で救急看護は必要です。そのため、救命救急センターだけでなく、院内全体の救急医療の質を上げることに貢献していきたいと考えています。

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