2019/01/17

日本酒で、乾杯。

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2019年、新しい年が始まりました。看護職の皆さんはどんなお正月を迎えられましたか。いつもはビールやハイボールという方も、お正月は日本酒で乾杯した、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本で味わうなら、やっぱり日本酒。というわけで、これから何回かにわけて、日本酒の魅力をお伝えしていきたいと思います。

日本酒党は、どんどん減っている…。

日本酒の魅力を伝えたいのですが、いきなり残念なデータからご紹介します。
日本酒は太古の昔から、日本の食文化とともに受け継がれてきました。しかし今や、日本酒を愛する人は随分減っており、平成に入ってからも減り続けています。国税庁の『酒リポート』によれば、日本酒の販売(消費)量は、平成元年に15.7%だったのに、平成26年度にはその半分以下(6.7%)まで落ち込んでいます。その一方で、日本酒の海外輸出は増え続けているそうですが、国内の人気は今ひとつパッとしません。

日本酒のこんなところが、苦手(!?)

どうして日本酒を飲む人は、減り続けているのでしょう。日本酒が苦手な理由を調べてみると、いろいろ出てきました。たとえば、「甘い味が濃くて苦手」「後味のねっとり感がいや」「匂いがきつい」「二日酔いする」「オヤジくさい」などなど…。なるほど、どれも「そうだなあ」と思わないでもありません。しかし、待ってください。そんな苦手意識をひっくり返すようなおいしい日本酒があるんです。

苦手な人におすすめしたい、吟醸造り。

「日本酒の甘い味がどうも苦手」という方におすすめしたいのが、「大吟醸酒」「吟醸酒」です。
これらは、吟醸造りといわれる製法で作られる、最高級の日本酒です。吟醸造りとは、吟味して醸造することをいいます。ポイントは、精米歩合(玄米を削り、残った部分の割合)。大吟醸酒は50%以下、吟醸酒は60%以下と定められています。それだけしっかり精米した米を、低温でゆっくり発酵させるので、雑味がなく、フルーティで気品あふれる味わいに仕上がります。

カキンと冷やした大吟醸酒、吟醸酒なら、「え、これ、ホントに、日本酒?」そんなふうに驚いてもらえること間違いなし。白ワインのように、香りを楽しみながら、すっきりおいしく召し上がっていただけると思います。

フレッシュな味わいなら、生酒。

「日本酒の甘い味がどうも苦手」という方には、「生酒(なまさけ)」もいいでしょう。生酒は、一度も「火入れ(加熱処理)」をせずに出荷した日本酒のこと。普通の日本酒は、腐敗や劣化を防ぐために、二度、火入れを行いますが、それを行っていない生酒は、まさにフレッシュで清らかな味わい。爽やかな飲み口と香りを楽しんでいただけます。なお、生酒に近いお酒として、一度だけ加熱殺菌したものは「生詰め酒」「生貯蔵酒」と呼ばれます。
これらのお酒は、いずれも冷蔵庫で保存し、開封後は早めに飲み切ることが大切です。

熱燗で味わいたい、純米酒。

「日本酒のアルコール臭い感じがいや」という方におすすめしたのが、「純米酒」です。純米酒は、米、米こうじ、水だけを原料にして作ったお酒です。醸造アルコールを使用しないので、純粋にお米のおいしさがあり、まろやかな旨味が楽しめます。吟醸酒と違って、純米酒には精米歩合の規定はありません。そのため、精米歩合50%以下だと「純米大吟醸」、精米歩合60%以下だと「純米吟醸」になります。
純米酒は冷やでもおいしいのですが、寒い季節は熱燗にしていただくと最高。純米酒ならではのコクや味わいが際立って感じられます。

※「吟醸酒」「純米酒」は特定名称酒と呼ばれる分類です、それぞれの呼称を商品に表示するための原料・製造方法などの条件が定められています。特定名称酒には、このほか「本醸造酒」もあります。


「日本酒で、乾杯」シリーズの1回目は、苦手な人にもおいしく飲める日本酒をご紹介しました。次回は、「日本酒って二日酔いするからいや」という誤解を解いていきたいと思います。

画像提供:PIXTA

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