悪酔いしない、日本酒の飲み方。

日本酒の魅力を探るシリーズ、「日本酒で、乾杯」の続編です。今回は、「日本酒は悪酔いしやすい」「次の日に残りやすい」とお感じの方におすすめの対策を考えていきます。
日本酒はどうして酔いやすいのか。
日本酒のアルコール度数は、平均すると15度前後。この数字だけを見ると、アルコール度数43度のウイスキーや25度の焼酎に比べ、それほど強くないようにみえます。しかし、ウイスキーや焼酎は水や炭酸で割って薄めて飲みますが、日本酒はそのまま飲むお酒です。それだけアルコールの摂取量が増え、酔いやすくなります。ついつい量を飲み過ぎれば、当然、悪酔いするし、次の日まで残ってしまうというわけです。
日本酒と一緒に飲みたい、和らぎ水。
そんな日本酒を上手に味わうこつが、三つあります。一つは、お酒と同じくらいの量の水を飲むこと。この水のことを、「和らぎ水(やわらぎみず)」といいます。
盃の横にたっぷりの和らぎ水を用意して、日本酒を一口飲んだら、水も一口飲むようにします。そうすると、体内の血中アルコール濃度が上がりにくく、酔いの速度が穏やかになります。また、お酒の合間に水を飲むことで全体の酒量も減り、飲み過ぎを防ぐことにもつながります。
洋酒にはチェイサー(追い水)、日本酒には和らぎ水、と覚えておくといいでしょう。
悪酔い予防には、おつまみが大切。
二つ目のこつは、おつまみです。日本酒に限らず、空腹状態でお酒を飲むと胃壁に負担をかけるだけでなく、一気にアルコールが体内に吸収され、血中アルコール濃度が上昇します。その上昇を緩やかにするには、お酒と一緒におつまみを食べることが大切なのです。
居酒屋や料亭では、最初にお通しが出てきますが、それは体への思いやりという点で、理にかなっています。お通しの料理をまずお腹に入れておくと、空腹でお酒を飲まなくてすみます。また、飲み会の前に、チーズやナッツを食べるのもおすすめ。食品に含まれる脂肪分が、胃の粘膜を保護してくれます。
また、そもそもお米から作られた日本酒は、料理の味を引き立てる名人でもあります。おいしい料理と一緒に味わうと、お酒の旨味と食材の旨味が増幅して、至福の美味しさになります。
ほろ酔いになったら盃を置く。
日本酒と一緒に水を飲むこと。おつまみを食べながら味わうこと。ここまで、悪酔いしない飲み方として、二つのこつを紹介しました。最後のこつは、実に当たり前のことですが、自分の適量を知って、飲み過ぎないことです。
一般に、ビールや焼酎、日本酒などをチャンポンすると悪酔いするといいますが、それはチャンポンが悪いというよりも、アルコールの過剰摂取が原因です。
日本酒であれば、個人差もありますが、一日1〜2合が適量です。水や料理と一緒に、ゆっくりじっくりおいしい日本酒を味わい、ほろ酔いになったら、盃を置く。そんな大人の飲み方を心がけたいものですね。
日本酒の魅力を探るシリーズ、いかがでしたか。次回は「うち飲み」をテーマにお届けしようと思います。
画像提供:PIXTA
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有限会社メディアトレード WEBサイト制作会社です
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その飲み方、すでに実践中
ちゃんと根拠があったんですね?
高木さん、晩酌ってする方なんですか(^ω^)
ついつい飲みすぎがちですが、『ほろ酔いになったら盃を置く』ってかっこいいですね!
そんな飲み方を心懸けます。